訪問看護師は、病院やクリニックから住診するのではなく、所属している訪問看護ステーションから直接利用者の元へと向かう。そこで、主治医の指示書に従い医療処置を行っていく。また、この他にも利用者の健康状態を確認して、主治医に報告する事も役割の1つだ。訪問看護師の現場で働くには看護師、もしくは准看護師の資格を取得しておく事が前提となる。そして訪問看護を行っている病院などの医療機関で勤務している事が必要だ。さらに看護師としての臨床経験が3~5年以上ある事も必要な条件の1つとなる。つまり、訪問看護はその場で看護師が判断を行わなければいけない場面もある為、個人の判断力や技術が一定以上必要となるのだ。
基本的に訪問看護を利用する人は高齢者が多く、その家族との関わりを深く持つ事となる為、コミュニケーション能力も必要となる。また、必須という訳ではないが、専門の資格もある。在宅認定看護師や専門看護師などの資格だ。しかし、これらの資格を取得するには看護師としての実務経験が5年以上必要であり、取得するハードルが高い資格とも言える。しかし所持しておく事でより、高水準の看護や処置を利用者に行う事ができる様になる。また、これらの資格は訪問看護の現場だけではなく、病院などで勤務をする際にも役に立つ資格だ。この様に訪問看護師は個人の判断能力などが問われる場面に遭遇した際においても、適切な処置を行える実務経験が必要となる。